「コワーキングとは〜
助け合い、刺激し合い、可能性を広げる」
2005年、最初のコワーキングスペースはサンフランシスコで生まれました。
コワーキング(Coworking)とは。
2005年8月9日にサンフランシスコから始まったワーキング・スタイルであり、主にフリーランス(個人事業者)およびスモールカンパニー(小規模法人)が、オープンなワークスペースを共用し、各自が自分の仕事をしながらも、自由にコミュニケーションを図ることで情報や知見を共有し、協業パートナーを見つけ、互いに貢献しあう「ワーキング・コミュニティ」の概念およびそのスペースを指します。
日本でも急成長するコワーキング
このワークスタイルの変革は各国で起こっており、2020年には世界に26,000ヶ所以上のコワーキングが存在するというデータもあり、日本国内では1,000ヶ所を超えるスペースがあると推定されています。
こうした共有のワークスペースのメリットは単にコストや利便性だけではありません。才能ある他の分野の人たちと刺激し合い、仕事上での相乗効果が期待できるという面を併せ持つ点が、従来のオフィス・シェアリングなどと違います。海外では、IT系のベンチャー企業がコワーキングから生まれ育った事例も見受けられるようになって来ました。
そして、2020年、世界中を襲った新型コロナウィルス感染症の影響で、オフィス以外にワークスペースを求めるワーカーが爆発的に増え、にわかにコワーキングスペースの存在価値がクローズアップされるようになってきました。
こうした社会情勢を背景にしつつ、これまでの働き方を大きく変革する時代に突入するとともに、リモートワークという働き方とコワーキングスペースへの関心はますます高まりつつあります。
キーワードは『場所』ではなく『人』
CoWorking(コワーキング)という働き方(=生き方)とは
コワーキングとは、個々に仕事を持ち働く人たちが、働く場所(空間)を同じくするだけではなく、コミュニケーションを図ることで、互いに情報と知恵を共有するという概念およびそのための施設を言います。
ですので通常、そのコミュニケーションを図りやすくする目的で、ワークスペースはパーテーションなどで区切らずオープンスペースにしています。図書館に似ていると言えばイメージがわくでしょうか。
また、毎日利用する会員以外は席を特定せず、空いている場所を利用するフリーエントリ制なのが通例です。その方が違ったメンバーと交流できるのでコワーキング本来の目的に適います。
ただし、最近では、より仕事に集中するための個室ブースや、数名で利用する小規模オフィスを併設するコワーキングスペースも増えています。いずれも、利用するコワーカーが時と場合に応じて環境を変えて仕事をするの適しています。
あるいはカフェを設えていたり、ものづくりの設備が揃っていたり、図書館を兼ねていたり、さらに育児員のいる託児施設のあるコワーキングスペースも今では存在します。つまり、日常の生活圏の中にコワーキングスペースというインフラがごく普通にその位置を占めるようになってきているということです。
コワーキングが通常のシェアオフィスと決定的に違うのは、利用者が享受するサービスが単に『場所』だけではなくて、そこに集まる『人』によってもたらされる情報や知見やノウハウであり、相互につながることで実現する人的ネットワークであるということです。
コワーキングの5大価値
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Accessibility(つながり)
必要な時に必要な人とつながることができる
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Openness (シェア)
知り合ったコワーキングユーザーがお互いのリソースを提供し合う
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Collaboration (コラボ)
お互いのリソースを提供し合い一緒に仕事をするコラボの関係に発展する
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Community (コミュニティ)
いくつものコラボが生まれ、「ワーキングコミュニティ」として機能し始め、いくつもの仕事が回りだす
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Sustainability (継続性)
左記上記のようなコワーキングの価値を提供することでローカル(地元)を活性化し維持継続する
この5つの価値を実現することで、そこに人が集まり、互いに貢献し合いながらローカル(地域)経済を活性化し、以って地域の維持継続性を保つ。そのためのローカルコミュニティとしてコワーキングスペースは存在しています。